「ゾット帝国」を徹底解明

syamu game(裕P)さんが執筆した小説「ゾット帝国」を考察しています。

【ゾッ帝考察64】「ゾット帝国」は「なろう系」か?

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皆様、本当にありがとうございます。

はじめに

昨日、非常に興味深いコメントをいただきましたので、ご紹介したいと思います。

まず、私はこの記事の末尾で、

しかしですね、「ただ単に異世界転生してチート能力でいい思いをするだけ」の話を書かなかった、という点に関しては、Syamuさんを評価しなければならないと思います。確かに彼は能力や努力が全く足りませんでしたが、最低でも起伏のあるストーリーを書こうとはしましたからね。

と書きました。それに対して、「k」さんという方から、このようなコメントをいただきました。

「ただ単に異世界転生してチート能力でいい思いをするだけ」の話を書かなかった これは単純に順平が俺tueeeeeee系の雛形を知らなかった可能性がある。 選択的に書かなかったと判断するのは早計だ。 順平は基本的に文化を解する知能を持たず、文盲に近い。 基本的になろう系小説に興味はない。パクリ元を探すだけ。 好きな小説とか挙げていても、実情は全く好きではない。そもそも文盲に近いのに小説が好きなはずがない。最近のアニメは知らないとも自供している。

kさん、コメントありがとうございます!

誤解を生むような書き方をしてしまい、本当に申し訳ございません。実は私も「Syamuさんが選択的になろうのテンプレを書かなかった」とは思っていないんです……。

言い訳がましいのですが、これについての私見を書いておこうと思います。

Syamuさんは「なろう系のテンプレ」を組み込もうとはした

Syamuさんは活動報告のなかで、こんなことを書いています。

実は最近になって、急遽ストーリーを変更しました。
というのは、なろうのランキングを覗くと、異世界ものや転生もの人気だったりするので。
じゃ、ストーリー変更するかってなりました(汗)
個人的には、異世界ものと転生ものにしたことで、より面白さが増したと思います。

まあ、ストーリーを繋げたり、新ストーリーを考えるのは楽しいですが。
これから、ぼちぼちやっていこうと思います。

もちろん、10万文字目指して、コンテストに応募したいと思います。

出典:「異世界転生!苦悩の剣の物語 ~闇の勾玉~」更新しました!

このことから、カイト編2章とジン編3章は、Syamuさんがゾッ帝になろう系のテンプレを組み込もうとして生まれた残骸だと言えます。なお、この2つの章は早々に放棄されています。

というのも、Syamuさんの商品紹介動画や料理動画を見ると分かりますように、彼は人気になっているものを表面的にパクって満足することが多いです。というか、表面的にしかパクれない(kさんが言うところの「文化を解する知能」がない)んですね。

しかし、理由はそれだけではないのではないか、とも思うんです。

Syamuさんと「なろう系」は相性が悪い?

一見すると、Syamuさんと相性が良さそうに見える「なろう系」ですが、両者の間には深い溝があるのではないか、と思うんです。

そもそも「なろう系」は、「Arcadia」や「にじふぁん」で華開いた二次創作文化の遺産を受け継いだジャンルです。

二次創作文化のベースは「俺の作った主人公があのキャラを幸せにする!」、もっと言えば「俺はあのキャラと幸せになりたい!」という強い想いです。それが一次創作と結びつき、「俺は(現実とは違う)こんな世界でこんな娘と幸せになりたい!」となったのだと私は理解しています。

一方で、Syamuさんは現状への失望感があまりありません。自己評価も基本的に高く、現状を脱したいという欲求があまり見られません。また、ネカマにホテルに誘われても断ったり(OKしたのは食い下がった三香くらい)、シバターさんに金を出すと言われても風俗に行くのを断るなど、単純に性欲が強いとも言い難いです。特定の異性と親密になりたいなら同時攻略(みんなネカマだったけど)なんてしないはずですしね。

こういった謎な状況から「Syamuさんには欲がないのか?」と首をかしげる方もいますが、私はこう考えています。

(仕事を辞めた後の)Syamuさんは「労働はしたくないけど、家族には承認されたい」という欲求が突出している、と。

YouTubeで金を稼ぎたいのも、小説で賞をとりたいのも、彼女を作りたいのも、家族に承認されたい、見返したい、という欲求から来たものだとすると、多くの疑問に説明ができます。(こちらもご参照ください。)

(これが正しいとすればですが、)Syamuさんと「なろう系」はベースとなる欲求が全く違うわけです。Syamuさんにとって小説は、あくまで賞をとる道具、家族に認められるための道具でしかないんですね。

個人的な評価

要するに、Syamuさんは「なろうのテンプレ」を取り入れようとしたけども、水があわなかった上に、能力も足りなかったため、ごく表面的なパクリをしたのみで執筆を放棄した、ということになります。

しかし、それこそが評価に値する、と私は思うんです。

もし仮に、Syamuさんがテンプレをなぞって書くことはできるレベルの文章力を持っていて、なろう系のテンプレを忠実になぞり、ただ単に異世界転生してチート能力でいい思いをするだけの話を書いたとしたら……本当に救いようがない(まあ、今でも救いようがないくらい酷いんですが)ものができあがっていたでしょう。

あくまで賞を目指してファンタジー冒険譚(→起伏のある物語)を書こうとしたからこそ、まあまあ考察して面白いかなーぐらいのものになっている(決して小説自体が面白いわけではない)と私は思うんです。

Syamuさんの動画も同じではないでしょうか。Syamuさんが中途半端に常識や編集技能を有していたとしたら、誰にも関心を持たれず、ネットの海に埋もれていたでしょう。

これらは私の個人的な意見に過ぎません。異論は認めます。「いや、俺はこう思うね!」という方はどしどしコメントをお寄せ下さい。(はてなブログにはリプライ機能がないので、コメント全てに返答はしていませんが、全部読ませていただいております。)

〈小説家になろう〉で書こう (モーニングスターブックス)

〈小説家になろう〉で書こう (モーニングスターブックス)

 

誤解しないでいただきたいのですが、私は「なろう系小説」自体が嫌いではないです。「Re:ゼロから始める異世界生活」や「幼女戦記」(Arcadiaに投稿されていた)とか好きですねぇ! 昔は「ゼロの使い魔」の二次創作とかよく読みましたね~。