「ゾット帝国」を徹底解明

syamu game(裕P)さんが執筆した小説「ゾット帝国」を考察しています。

【ゾッ帝考察60】どこまでが没ネタなのか?(Syamuさんの執筆過程)

先日、浄水器兄貴から「カイト編は禁断の森編1話~14話以外は 没?エピソードがおいてるだけと聞いたんですが ジン編も没エピソードがおいてあると思いますか?」というコメントをいただきました。

いつもコメントありがとナス!

質問もいただいたことだし、ゾッ帝考察シリーズが60回目と区切りもいいので、ここでゾッ帝が執筆された経過についてまとめておこうと思います。

とはいえ、私は今のところジン編を読破していませんので、あくまで仮のまとめになります。「お~待てねえなあ」という方はこちら↓の考察がオススメです。

やっぱ、ぎ~く氏の考察は……最高やな!

kyanoscreate.hatenablog.com

Syamuさんがゾッ帝を執筆した流れ

2015年3月15日

Syamuさんはカイト編5章2話「~プロローグ:光秀と栞~」をなろうに投稿しました。

記念すべき初投稿、いわば「ゾット帝国」が生まれた日ですね。

※ ここで解釈の分かれ目があります。

この話の末尾に

「本編を執筆している途中で、本編とリンクする百年前のエピソードを、どうしても書きたくなりました。先に、百年前のエピソードを書き上げてから、本編を投稿しようと思います。」

と書かれています。

この解釈は2通りあります。

1つ目は、この文は投稿当初から存在するという考え方です。つまり、Syamuさんの頭の中に「本編」なる物語が存在し、それを書いている途中で別の話(=100年前のエピソード)を書きたくなったので、ネットにはそっちを投稿しているよ、という解釈。

2つ目は、この文は4月以降に改稿の形で書き足されたもので「本編=今書いているもの=光秀」、「100年前のエピソード=これから書こうとしているもの=青年期カイト」という解釈です。

このブログでは2つ目の解釈を採用しています。

3月~4月中旬

Syamuさんはカイト編3章~5章、ジン編4章~5章を執筆、投稿します。

私がよく第3部と呼称している、ユニフォンを舞台にした和風ファンタジー的な物語です。

この間

カイト編5章2話を改稿し、100年前のエピソードを書く宣言をしたと予想されます。おそらくこの時までは、全ての物語の起点が5章2話だったのではないでしょうか。

4月下旬~5月上旬

Syamuさんは設定集、カイト編2章、ジン編3章を執筆、投稿します。

私がよく第2部と呼称している、異世界転生系の物語で、舞台はアルガスタ→ユニフォンです。

そして、5月12日の活動報告ではこんなことを書いています。

「実は最近になって、急遽ストーリーを変更しました。というのは、なろうのランキングを覗くと、異世界ものや転生もの人気だったりするので。じゃ、ストーリー変更するかってなりました(汗)」

きっと、「人気になるためには異世界転生モノを書かなければならない、でも今まで書いてきた和風ファンタジーモノを無駄にしたくない……」とでも思ったのでしょう。そこで「新主人公が光秀に転生したことにすれば、今までの話とか設定がまるまる使えるやん!」というふうに思いついて、書きはじめたんじゃないですかね(適当)

もしくは、小説大賞への応募を考えたときに「今から書きなおしたら文字数が足りなくなる……せや!」と思ったのかもしれません。本当のところは本人に聞いてみないと分からないですね。

5月中旬~6月上旬

この期間、Syamuさんは全く投稿していません。たぶん飽きたんだと思います。

もしくは、今までの設定を無理やり流用したことによる弊害(以前の記事で言及した時系列問題など)や、広がってしまった大風呂敷をたためなくなったこと、などが執筆を阻害したのかもしれません。

6月中旬~8月下旬

この期間、カイト編1章、ジン編1章~2章が投稿され、設定集にも追記がなされます。

私がよく第1部と呼称している、アルガスタを舞台にした洋風ファンタジー的な物語です。いわば、第2部の過去編です。

さて、カイト編1章1話のあとがきにはこう書かれています。

お待たせしました!新エピソードが始まります!そして、主人公の一人称が変わり、新主人公の誕生です!これから、物語がどう動くのか・・・作者にもわかりません。ちょっぴり物語に厚みが出たかなと。

しれっと何言っとんじゃこいつは……。

みなさん、もうお分かりですね。Syamuさんのストーリーリセット手法とは、「これまでの設定を流用する+前話より過去の時系列の話を書く」です。

そして、冒頭でご紹介したぎ~く氏の考察を読むと分かりますが、おそらくカイト編&ジン編の1章が開始されたのと同時期に、ゾット帝国2編が現在のタイトルに変更されたものと考えられます。

こういった状況から、多くのSyamu学者はカイト編1章、ジン編1章~2章が本編であり、それ以降は没ネタであると考えています。

なお、以前の記事でも書きましたが、ジン編1章1話のあとがきに

旧キャラ、麻里亜の登場です。麻里亜は個人的にお気に入りのキャラです。これから、麻里亜を登場させたいですね。

と書いてあります。

麻里亜の登場回であるカイト編3章3話や、タイトルに麻里亜の文字があるジン編5章2話が投稿されたのは3月です。

つまり、Syamuさんは2015年3月~4月に執筆していたカイト編3章~5章、ジン編4章~5章を、6月25日の時点で「旧作」として認識していた、ということになります。旧作、というのは事実上の「あれはもう終わったよ」宣言なので、カイト編3章~5章、ジン編4章~5章は確実に没ネタということになります。

8月27日

半年の沈黙を破り、Syamuさんがネットに姿を現す。

彼はなろうでのアカウントを公表し、自身の小説への投票を呼びかけた。

それは、のちに「ファンタジー小説大賞集団投票事件」と呼ばれる一連の騒動のはじまりであった……。詳しくは→事件史 - Syamu_game @ ウィキ - アットウィキ

9月以降

絶筆

結論

読者としてはカイト編1章、ジン編1章~2章が本編であり、それ以降は没ネタと捉えるのが正しい。

とはいえ、名目上は「全ての話が1つの時系列の上にある」&「共通した設定を使用している」ということになっています。つまり、Syamuさんが夢想していたであろう、ひとつなぎの大長編を(無理やり)再現することは不可能ではないはずなんです。

そういうわけで、このブログではゾッ帝を全体像を再現するという頭のイカれた計画を実行しています。本当に時間の無駄ですよね。それは分かってるんですけどね。

仕事が速い人ほど無駄な時間を使わない!  超速片づけ仕事術

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しかしですね、「ただ単に異世界転生してチート能力でいい思いをするだけ」の話を書かなかった、という点に関しては、Syamuさんを評価しなければならないと思います。確かに彼は能力や努力が全く足りませんでしたが、最低でも起伏のあるストーリーを書こうとはしましたからね。