「ゾット帝国」を徹底解明

syamu game(裕P)さんが執筆した小説「ゾット帝国」を考察しています。

仮想通貨 syamu coin についての個人的なまとめ

注)私は仮想通貨やブロックチェーン技術について詳しいわけではないので、この記事は話半分に読んで下さい。詳しい方がいらっしゃいましたら、記事内の誤謬や追加情報についてコメントでお知らせ下さると幸いです。

かなりざっくりキーワード解説

ブロックチェーン(分散台帳技術)

取引をみんなで記録することで不正をなくす技術。

仮想通貨(暗号通貨)

ブロックチェーン技術を利用しているため、理論上は安全に取引できるデジタル通貨。

ビットコイン

仮想通貨の大御所。

アルトコイン

ビットコイン以外の仮想通貨。例えば、Ethereum、Ripple、NEM など。

草コイン

アルトコインのうちザコなもの。

トーク

既存の仮想通貨(例えば Ethereum)のシステムを流用して作られた仮想通貨のこと。いわば公認のパクリ。一からシステムを作る必要がないので、個人でもカンタンに仮想通貨を作れる。

ICOInitial coin offering

トークンを使った資金調達のこと。個人や企業が独自のトークンを発行し、それと引き換えに出資を募る。(株と違い、トークンを持っていても、その会社や事業の所有権は手に入らない。)

syamu coin について

基本情報

トークン名:syamucoin

 概 要 :syamu氏をモチーフにした ERC20トークン(Ethereumがベース)

 単 位 :SYAMU

 小 数 :8

 総発行量:500,000,000SYAMU

ICO時の価格:1ETH=1,000,000SYAMU(購入は0.01ETH~)

製 作 者:syamucoin(@tokensyamucoin)

 特 徴 :syamu氏に連絡がとれ次第、彼に総発行量の1割を付与する事を約束

公式サイト:syamucoin's Ownd

↓ 製作者のアカウント(2018年4月19日現在)

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現在までの流れ

2018年2月4日、syamucoin(@tokensyamucoin) という人物(以下、製作者と呼称)が Bitcoin Forum や Twitter上で、syamu coin の ICOを発表。

↓ Bitcoin Forum においてアナウンスされたICO情報

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2月5日、Twitter上で、syamuさん本人が受け取り拒否したらどうするのか?、という質問された製作者は「どうしても受け取ってもらえない場合はsyamucoinのburnを行います。」「渡すはずだった5000万SYAMUは確実にburnされるでしょう」と回答。※ burn とは消去のこと。

同日、Twitter上で、syamuさんの肖像権問題や金融庁への未登録ICOは違法だが登録済みか?、という質問に対して、製作者は「肖像権に関してはこれはクリアになっておりませんが、違法になる確率は現実的に考えて極めて低いと思われます。」「未登録ICOにつきましては」「これは違法ではないという判断をしています。」と回答。

同日、Twitter上で、yajucoin の製作者と関わりはあるのか?、という質問に対しては、「yajucoinの製作者とは全くの無関係です。」と回答。また、「私はyajucoinがscamだとは思いませんし、またsyamucoinもscamではなく真面目に取り組んでいます。」という見解を示す。※ scam とは詐欺のこと。

2月6日~2月8日にかけて、製作者は複数の仮想通貨ブロガーにリプを送り、syamucoin の紹介をお願いした。しかし、ブログで取り上げた人はいなかったようだ。

2月7日、製作者のTwitter アカウントのフォロワーが50人を越える。

2月8日、Twitter上で、そのコインで何をするか教えてくれ、という質問に対し、製作者は「syamu氏の応援」「引きこもりの方への支援、引きこもり支援団体への寄付に使える目的」と回答した。

2月18日、ICOが開始される。

3月18日、ICOが終了したと考えられる。この日までに syamu coin を購入したのは2名。合計で570000SYAMU(0.57ETH)が販売された。※ 2018年3月18日のレートだと、0.57ETH は 約33800円。

Etherscan(イーサスキャン)より、syamucoin の履歴(2018年4月19日現在)

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最初の発表では、3月19日から3月25日まで Twitter上で air drop流動性を高めるため、無料でトークンを配布すること)を行うとしていたが、製作者のTwitter アカウントは2月9日を最後に更新されていない。

また、履歴を見る限りでは、現在のところ、総発行量の1割を syamu さんへの付与、もしくは burn した形跡はない。見たところ、取引所にも上場していない。

現状について

2月9日以降、公式アナウンスがないことや、3月5日以降、SYAMU取引が行われていないことから鑑みるに、このプロジェクトは中止された、と考えられる。

なお、現在のところ、syamu coin の所有者は3人しかいない上に、取引所に上場していないため、このコインの流動性および金銭的価値は非常に低い。

私的な見解

前章で「非常に低い」という婉曲表現を用いましたが、現状、Syamu coin は0円と考えていいと思います。上場する予定のないトークンは、所有者優待サービスでもない限り、価値はほぼないです。(もちろん、製作者が再び動き出して取引所へ上場すれば、この限りではありませんけども……。)

「じゃあ、syamu coin は詐欺だったのか?」という疑問が浮かんだ方もいらっしゃると思います。そもそもICO自体が、詐欺とそうでないものの見分けがつきにくい、危険な投機ですし……まあ、本当のところは製作者本人に聞かないと分かりません。

詐欺だったにしろ、詐欺でなかったにしろ、ICO終了時点であまり盛り上がってなかったために、プロジェクト自体を放棄してしまったのかなぁ……という印象です。

syamu coin が重ねた悪手

syamu coin についてのツイートを見ると、「yaju coin のように詐欺ではないか?」という懐疑的なスタンスのものが多く見られます。

実際のところ、yaju coin は売り逃げをしたわけではなく、取引所のサーバーが再起不能になって0円と表示されただけだったらしいのですが ↓

realcoiners.com

yaju coin 0円表示が売り逃げ事件として広まったために、ネタコイン=詐欺のイメージがついてしまったんですね。(この事件がなければ、syamu coin も、そこそこ購入者がいたかもしれません。)まずは、この悪いイメージを取り払う必要がありました。

しかし、(ICOは基本的に事業資金を集めるものにも関わらず、)製作者は具体的な事業案を提示しませんでした。Syamuさんの支援にしろ、引きこもり支援にしろ、具体的な計画が全くなかったんです。なのに、最大250ETH(2018年2月18日のレートで約2563万円)という莫大な資金をICOで集めようとしていたわけですから、悪いイメージを取り払うどころか、さらに疑われたであろうことは想像に難くありません。

さらに、広報活動の圧倒的不足や、3月19日以降に air drop を行わなかったこと(無料で配りまくれば、バズる可能性もゼロではなかった)、総発行量の1割が譲渡も burn もされてないことから、おそらく syamu さんとコンタクトをとる努力もしていないであろうということ(syamu coin の最大の特徴であったこの約束を破った)等々、いろいろと残念でした。

マンガでわかるビットコインと仮想通貨

マンガでわかるビットコインと仮想通貨

 

こういう博打なICOを買う人は、仮想通貨で儲けて余ったお金を突っ込んでいるので、プロジェクトが破綻してトークンが無価値な数字データになっても懐が痛まないし、もし上場して爆上げすれば大儲け、という、どっちに転んでもいい状況の人が多いみたいです。

私は庶民なんで、コツコツと生きていこうと思います(と言いつつ totoBIG を買う)。